出演バンドのご紹介③【HAPPLE】

こんばんは。快適な暮らしの大高です。いよいよ明日は企画当日ですか…。緊張する!

出演バンドの紹介記事も、これで最後ですね。

 

HAPPLE

 

僕がほぼ10年間、憧れていたバンドです。まず最初にお断りしておきますが、バンドの紹介というより、HAPPLEにまつわる、僕自身のごくごく個人的な思い出話になってしまいますことをどうかお許しください。

 

HAPPLEの前身バンドである「いなかやろう」を初めて観たのは、確か08年後半だったか、代々木Zher the ZOOで開催された「都会の迷子さん」というイベントでした。当時どハマりしていた「おとぎ話」を観に行ったのですが、トップバッターだったいなかやろうのライブがものすごくよかったのです。(記憶が曖昧ですが、その他の共演は確か、三輪二郎と今から山のぼり、タテタカコさん、とかだった気がします。間違ってたらすみません。)

 

楽曲はポップなのに、常識にとらわれない職人的なコードワーク。

カラフルなコーラス。

絡み合う巧みなバンドアンサンブル。

歪み過ぎずに生々しさの残るストラトキャスターの絶妙なトーン。

メインボーカル土岐さんの、時に絞り出すような高音のエモさ。

ひねくれ感と同居する、ストレートな泣きのメロディの切なさ。

 

 

当時僕は大学生で、バンドサークルでコピーバンドとかやってる身でしたから、もう普通に憧れのプロのバンド、という認識でした。

 

しかしタイミングとしては、ギタリストとして参加したオリジナル曲バンド(サークルの友人が作詞・作曲と歌を担当)の活動が動き始めたばかりでしたから、「いつか対バンできたら良いねぇ」なんて、一緒にライブを観たその友人と言っていたものです。

 

 

だから早くも09年、そのバンドでいなかやろうとの対バンが決まった時はビックリしました。嬉しさと言うより、恐さだったかな。

 

大学のコピーバンドサークルなんて、そりゃ上手い人もいるけど所詮はお遊び。そんな環境で生ぬるくギターを弾いていたギタリストが、いきなりこういうレベルのバンドと共演しなければならなくなった訳ですから、そりゃビビります。とにかく緊張しまくりながら下手くそなギターを弾きました。(今も進歩はないんですが…。)

 

 

時は進んで10年の秋、僕はギターを弾いていたそのバンドを脱退します。

活動が本格化し始めていたタイミングでの脱退。色々悩んだ末に自分自身で決めた事ではありますが、おそらく一生背負い続ける、人生最大の挫折体験です。

 

僕のいたそのバンドはその後も順調に活動を軌道に乗せ、その中でHAPPLE(≒いなかやろう)とも度々共演していました。

 

しかし僕はといえば、それまで他人の曲の上でピロピロやってただけの人間。作曲も作詞も歌も出来ない。当然ながら音楽活動はストップし、ライブハウスシーンからフェイドアウトしていきました。とほほ。

 

青春の夢を抱く歓びと、その挫折を同時に味わった08~10年。

 

その時期に音源やライブ動画や時にはライブハウスで何十回何百回と聴いていた「いなかやろう」の音楽は、従って僕にとって輝きとほろ苦さを喚起してやまない特別な音楽なのです。

 

 

僕が「快適な暮らし」をやる上で目指していること、というのがあります。

 

それは、「自分の作った曲」「自分の歌」「自分がフロントを務めるバンド」の活動を通して、かつてライブハウスで出会った音楽家たちと再会する事。です。

 

 

だから、初めての自主企画をやると決まった時、憧れていたHAPPLEに声を掛けるのは確定事項でした。

 

出演をOKしてくださり、本当に嬉しかった。

自信の無さ、畏れ多さから、NGの返答を貰うのがすごく恐くて、オファーのメールを作って送って返事を待っている期間は気が気じゃなかった。いや~…勇気を出して良かったなと、心から思います。

 

メンバー皆さんがメインボーカルを取るようになったりラップを取り入れたりと、いなかやろうの頃とはまた少し違う音楽性に発展しているHAPPLE。

 

しかし土岐さんのソングライティングは相変わらず凄い。(音楽性の幅!)

ライブでは、何とも言えない多幸感を味あわせてくれます。 

 

明日、本当に楽しみです!!